床矯正とは、寝る時に使用する取り外し可能な矯正装置です。中央のネジを回すと横幅が広がる仕組みとなっており、歯列を横方向へ拡大できます。歯列を拡大することで永久歯が生えるために必要なスペースを確保します。その結果、大人になってからの矯正治療が不要になったり、抜歯をせずに矯正できるようになったりする可能性が高まります。

ツインブロックとは、噛む機能を利用して出っ歯を改善する矯正装置です。下顎の前方への成長を促すことで、上顎とのバランスを改善します。仮に出っ歯が改善しなかったとしても、歯列が広がることで将来的な矯正治療の治療期間が短くなるほか、非抜歯での矯正治療ができる可能性が高まります。
7～10歳頃の上の前歯が生え変わる時期から乳臼歯が生え変わるまでに使用すると、効果が期待できます。

クアドヘリックスとは、上顎の幅を広げるための矯正装置です。W字型のステンレスやコバルトクロム合金のワイヤーを歯の裏側に固定します。思春期前後に装着すると効果が期待できます。

ツーバイフォーとは、第一期治療で使用するワイヤーによる部分矯正装置です。奥歯2本を固定源として、前歯4本を動かすために使用します。上下の前歯をきれいに並べるほか、反対咬合や上顎前突を改善したりします。

FKOは、設定した位置で強制的に噛ませるようにして、そのときに生じる力を使って歯並びを整えます。上顎前突、前歯の咬み合わせが深い出っ歯、反対咬合などに効果が期待できます。主に睡眠中に使用するため、見た目の問題や使用中の違和感などの負担がほとんどありません。

RMEは、狭くなっている歯列が原因で起きる叢生や上顎前突の改善、予防を目的とした矯正装置です。上顎の正中口蓋縫合の横方向への離解が可能なため、上顎を横方向へ効率的に拡大できます。さらに、鼻腔の拡大による口呼吸の改善も可能です。

MPAとは、上顎の骨が十分に成長していないことによる受け口を改善する矯正装置です。骨の成長を利用して上顎の骨の前方への成長を促します。

バイトプレートは咬合挙上板（こうごうきょじょうばん）とも呼ばれ、咬み合わせの深さを矯正する装置です。口の中の天井分と口蓋床部が盛り上がったレジンプレートです。低くなった咬み合わせを高くできることから、乳歯と永久歯が混在している時期の過蓋咬合の治療に使用します。また、矯正治療後の保定期間にリテーナーとして使用することも可能です。

ワイヤー矯正は、歯にブラケットという金属製の装置を取り付け、そこに金属製のワイヤーを通して歯に力をかけて動かす矯正治療です。金属製の装置は目立つため、口元が気になる場合があります。当院では目立ちにくいワイヤー矯正装置もご用意していますのでまずは相談ください。

第2期治療では、ワイヤー矯正だけでなく、目立たないマウスピース矯正(インビザライン)にも対応しています。
小さい頃から、歯並びを整えてきたお子さまであれば、大人になってから矯正治療が必要の場合でも軽度の調整で済むことがほとんどのため、マウスピース矯正(インビザライン)を適用できる可能性が高いです。
精密な診断を行いますので、お気軽にご相談ください。